夢想・日本の金と時間を取り戻す

この記事は、日本にふたたび金と時間、ひいては人々の余裕と笑顔を取り戻すために、どうすればよいかを夢想した記事であり、フィクションである。

20XX年、BMI23~18のひとに「政府健康ポイント」が付与されることになった。

つまり太りすぎでもなく、瘦せすぎでもなく、健康的な体形のひとは、国から3か月ごとに3千円分のポイントがもらえる。このポイントは、マイナンバーカードのときと同じように、いろんな民間のポイントへ変換可能だ。

肥満は、メタボリック・ドミノの一枚目だ。

肥満を予防すれば、さまざま病気がなくなり、医療費が削減されるのだ。


Vol.22:“メタボリックドミノ” 一気に進むメタボの連鎖

日本の肥満者数は約3000万人。

肥満人口が半減すれば、医療費は一年で約6000億円も減るのだ。

20XX年、若干32歳の総理大臣が年賀状を廃止した。

年末年始のあいさつは基本的にはEメールかSNSが推奨されることとなった。

これにより、人々はお互いに年賀状をだすださない、返す返さないということを考える必要がなくなり、経済的にも時間的にも余裕ができた。
どうしても年末年始のあいさつをしたい場合は直接会いにいったり電話をする人がふえ、今までよりもむしろ絆が強くなったという。
どうしても年賀状を出したいひとは「介護感謝ボーナス付き年賀状(略して介ボ年賀状)」という年賀状を買う必要がある。
一通300円と高い。

この年賀状による収益金は、高齢者施設へランダムに寄付され、ヘルパーとして就労している人達のボーナスにのみ使われる。
これに当選した施設は、当選金が職員へのボーナスとなったことを写真を添えてSNSや郵便局のホームページで公開する義務がある。
「高い年賀状を買って施設に寄付するくらいなら、それは買わずに余ったお金で正月に施設にいって祖母に会おうか」こういう人も増えたという。

*この寄付金を拒否する施設は、さいしょから郵便局に登録しなければよい。

宅配業者最大手トマト運輸が、食品以外の日用雑貨などを対象に、「未来をみつめるのんびりにゃんこ割」をはじめた。別名、逆指定割だ。

これは客が「到着が遅くてもいい」とあらかじめ指定することで、送料ではなく品物の値段が最大20%割引になるサービスだ。

到着が三ヶ月以内の指定なら20%オフ、二ヶ月以内なら15%オフ、一ヶ月以内なら5%オフで、早く到着しても必ず受け取らなければならない。

例えば、ある人がMamazonで2000円の服を購入したとする。送料は無料。これを「未来をみつめるのんびりにゃんこ割」で届けてもらうことで、服が最大1600円に値下げされるのだ。

「未来をみつめるのんびりにゃんこ割」が増えるほど、Mamazonはトマト運輸へ支払う配送委託料を下げることができるのだ。

客の方も「未来をみつめるのんびりにゃんこ割」を利用することで、衝動買いがへり、より計画的なネットショップをするようになったという。

20XX年、若干32歳の総理大臣が朝の電車およびマイカーによる通勤ラッシュを徹底的に根絶する、と宣言した。

日本の労働者全員が気持ち良く仕事をし、生産性を高めるのが狙いだという。

具体的には、朝活ならぬ「朝リモ」を導入した会社の法人税をへらすという大胆なもの。

朝リモとは、朝の通勤ラッシュ帯には通勤せず、その時間は家でリモートワークをして、AM10時以降に通勤・出社をするというもの。

朝リモをいち早く取り入れた会社の従業員はこう語る。
「はじめはどうせ出社するのに出勤の時間をわざわざ後ろへずらして、朝にリモートワークするのは面倒くさいと思いました。でも同じ時間に起きて、同じように出勤準備するので、これまでとやることは変わらないんですよね。朝のリモートワークは、出社までの2時間で終わらせられる仕事を片付けています。そしてやっぱり電車がすごくすいていて、こんなにも気持ち良いのかと改めて実感しています。」

夏は涼しいうちに出社するひとがどうしても多くこの朝リモの活用率はさがるが、冬は朝リモにする人が多く、冬の通勤ラッシュの混雑はほぼなくなった。


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