「記憶力を強くする」を読んで

記憶力を強くする (ブルーバックス) [ 池谷 裕二 ]

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とにかく読みやすい。

そして科学的。2001年発刊だが、今読んでも古びた感じは全くなく、脳科学の基礎を学べる。

一番感動したのは、「勉強の効果は幾何級数的な伸び方をする」ということ。

天才が1000だとすると、凡人は64くらいのところでへたばってしまい、「俺は天才になれない」と勉強をやめてしまう。

1000-64=936、と考えてしまうのだ。

そこが惜しいし、そこでやめてしまうのが天才と凡人の違いであるというのだ。

64から1000というのは、幾何級数的な伸び方であれば
64×2=128
128×2=256
256×2=512
512×2=1024
という計算の通り、ほんの少し先にあるのだ。

だから凡人も努力を続けよ、と筆者はいう。

しかし同時に残酷な事実も明らかになる。

凡人を抜けた層、つまり1000以上の戦いにおいては、違いが桁違いになるというのだ。

それはそうだろう。
1000以上になると、
1024×2=2048
2048×2=4096
4096×2=8192
となり、凡人vs非凡人が1000くらいの違いであったのに、1000を超えた者同士は、2000とか4000とかそういう違いになっていくからだ。

それをこの著者は「プロの間の差というのは、素人には想像できないくらいの差である」と表現する。

これは投資においても似てないだろうか。

資産1億円までは到達するのは難しい。しかし5千万円まで到達すれば1億円はもう目と鼻の先なのだ。それを0円から5千万円までの道のりと比べると、ずっと短くて簡単だ。

そして1億円以上になると、資産の違いは突然桁違いのものとなる。

10億円とか100億円とか一兆円とか、一億円以下の資産比べとはスケールが全く異なる。

今、何かを努力している人たちへ。

ゴールはもう少しですが、そのゴールから先の方がさらに厳しく、未開の地もあり、でもさらにそこを進めば人類未踏の神聖な地にたどり着けるはずです。




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